中上健次「地の果て 至上の時」に挑戦中 ************** 異母弟殺しから三年—。大阪での服役を終え、竹原秋幸が紀州・新宮へ帰ってきた。土地開発により、すっかり変わり果てた郷里の町で、幾多の噂にまみれながらも一代の分限者として君臨する「蠅の王」たる実父・浜村龍造が、血の宿業で結ばれた秋幸の帰還を待ちうける。生まれ育った「路地」の消滅、掘り返された土地に野火のように広がる男たちの熱狂と、女たちの信心…。重層的に響き合う物語の呼び声を背景に、父と子の葛藤を根源から照らし出した中上健次、結着の書。「岬」「枯木灘」と三部作をなす“秋幸サーガ”の最高到達点。(出版社 / 著者からの内容紹介より) ************** 「岬」「枯木灘」に続く秋幸シリーズの第3弾 「岬」「枯木灘」は、苦労しながらも読みました でも、「地の果て 至上の時」は650ページもあるのです しかも、人間関係がとても複雑で、「あれ、これ誰だっけ?」と、相関図を見ながら読まないとわかりません しかも、大体はとても暗い内容なのです 生きるのが辛くて、みんなで傷つけあったり、こそこそ噂をしあったり、下品な会話を繰り返したり 逃げられない「血」というものが後から後から湧いてきて、出生に特に秘密も暗いところのないわたしでも、自分が紀州に住んでいて、暗い過去を持ち、逃げられない「血」の中でひたすらもがいている気分になりました 頑張って300ページくらい読んだんですが、なんだかすっかり気分が暗くなってしまい、心がすさみきってきたように感じたので、ただいま休憩中 でも、続きが気になるので、気分が安定している時にまた読もうと思います う〜ん、読みきれるかな〜?? 最近観たもの 「ゴッドファーザー」3部作 あまりにも有名な映画なので、説明は省きます いやほんと、面白かったです マフィアものなので、怖そうで観てなかったんですが、さすが名作ですね アル・パチーノがすばらしい PART Iのアル・パチーノに一目惚れし、 PART IIの寂しい目に切なくなり、 そして、PART IIIまで一気に観た今、切なくて切なくてたまりません マイケル、かわいそう・・・ そして、「あ、これも『血』の話だ・・・」と気付きました そして、またもや暗い気分になりました 寺山修司の「田園に死す」もそうだけど、「血」ものにわたしは弱いみたいです
by marori_75
| 2008-03-11 17:58
| 演劇や映画や本や
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